出演: 田代(CEO)、南方(エンジニアリーダー)
オープニング・雑談
田代: 「micado Team Talks」シャープ2ということで、撮っていきましょう。
南方: お願いします。
田代: 立て続けに撮っていますが、シャープ2のテーマは……実は前回に引き続きゲストは南方くんです。元々うちに入ったタイミングは、マーケターとして入社しましたよね。
南方: そうですね。
田代: 今となっては「スーパースキルフルスタックエンジニア」になっていますが、その過程について話したいです。これを聞いている方の中には、エンジニアやモノづくりに興味はあるけれど、「自分にできるのかな」と自信のない方もいると思います。今日はそういう方々に自信を届けるために話をしてもらいたいなと思っています。
南方: お願いします。
田代: 前回はどんな開発をしているかという話をしましたので、技術的な部分や仕事内容が気になる方はシャープ1を聞いてみてください。
コンビニでの「こだわり」と接客
田代: 早速ですが、前回も話題に出したコンビニの会計の話です。商品を「ピッ」とする時と、袋に入れる時について、僕は満足度がすごく低くて。まず「ピッ」とする時、一番嫌なのが「ジャイアントコーン」のようなアイスや、チョコ系のやつ。
南方: はいはい。
田代: 僕は商品を取る時ですら、ジャイアントコーンのヒラヒラの上の部分を持つんです。温めたくないし、チョコが溶けたりするから。それなのに、カゴに入れてレジに持って行くと、店員さんがそこをガッと掴んで「ピッ」として置くじゃないですか。あれ、何で? ってなって。
南方: (笑)
田代: 「ガリガリ君」とかも、持ち手の木の棒のほうの袋の余白を持ちますよね。なのに店員さんは本体を持つ。あれは何なんですかね。
南方: その人は気にしていないんじゃないですか、買う時は。
田代: 僕は100発100中でそうなんです。今まで逆にそこ(持ち手)を持ってくれる人に出会ったことないですか?
南方: 確かにないですね。そこまでのホスピタリティは……。
田代: アルバイトだとしても、高校生だとしても、僕はそこを気遣うんです。なんでそこをやらないのかなと思って。
南方: 確かに。
田代: あと一昨日、冷凍食品とファミチキと焼き鳥を買ったんです。焼き鳥はファミチキと違って、温めないと冷たいじゃないですか。ファミチキは温かい。そこで僕は瞬時に考えたんです。冷凍食品を買っているから、焼き鳥をサンドイッチすれば、家に帰るまでに温度が中和しない防御壁が作れるなと。だから「焼き鳥温めますか?」と聞かれた時に「いいです」と言ったんです。常温のものが間に入ることによって、温度変化が和らぐから。
南方: はい。
田代: それなのに店員さんは、冷凍食品、ファミチキ、焼き鳥の順で袋に入れたんです。僕の目論見が意味ないじゃないですか。
南方: (笑)
田代: たまに40代を超えてくるベテランのコンビニ店員さんだと、冷たいものと温かいものを分けるか聞いてくれるじゃないですか。「冷凍食品とファミチキは一緒にしちゃいけない」と思うんだけど。
南方: 猫舌の人だと思ったんじゃないですか?
田代: 僕、冷凍食品を冷凍でいくと思われてるってこと? それは嫌だなあ。要は、レジの「ピッ」の時と袋詰めで、その人の優しさが見えるよねって話です。
南方: 全身の体温を指先に集中させた状態で持っている感じに見えちゃうんですね(笑)。サーモグラフィーで見たら真っ赤みたいな。
田代: そうそう。まあ、そんな話はいいんですよ(笑)。
未経験からのエンジニア転身:きっかけは「効率化」
田代: 南方くんがエンジニア未経験からなったきっかけは何でしたっけ?
南方: 本当に最初は、口コミの分析からですね。
田代: データベースぐらいから触り始めたんでしたっけ?
南方: いや、最初はExcelとかからです。Excelに関数を入れて……。OTA(じゃらんや楽天トラベルなど)に書いてある口コミを分析してクライアントに提出するというタスクがあったんです。口コミって、じゃらんならじゃらん、楽天なら楽天で、どの施設も同じ形式で出されるじゃないですか。
田代: はい。
南方: だからそれをマウスでコピーして、スプレッドシートやExcelに貼り付けると、同じ形で出てくる。そこに関数を作っていって……例えば「60代男性」と出てきたら、それを「60代」と「男性」に切り分けて、口コミの内容を抽出する関数を書くんです。そうすると最終的には、口コミの一覧表がバーっとできあがる計算式を作りました。
田代: なるほど。
南方: 「これって自動化できるタスクだよね」という話が多くて、当時のエンジニアのインターン生の方に相談して開発をやってみる形になりました。最初はLooker Studioで可視化するところをやって、そのうちデータベースを構築しないとダメだねとなって、どんどんエンジニアになっていった感じです。
田代: 結構、Excelを作るのも楽しかったでしょう?
南方: 楽しかったですね。楽になるし。
田代: 理系脳で一括りにしていいか分からないけど、粘土で造形物を作るみたいな感覚が楽しいと思える人は向いていますよね。そこからデータをちゃんと整理するようにして、ちゃんとしたツールで可視化するようにして。
南方: そうですね、Levit(レビット)のプロジェクトに参加して、その間に社内のツールとかも作ったりして。
田代: 最初は社内向けの、コンサルタントたちの業務支援みたいなDX的なところから入っていったよね。「こういうところに工数かかってるのね、じゃあこう風に自動化できるかもね」みたいな。
「できるベース」で考えるマインドセット
田代: ここで話してほしいのが、すごい大事だなと思うこと。「これ、こうなっています」となった時に、「それ、解決できるかも」「なんかできるかも」という自信みたいなのが結構大事じゃないですか。
南方: 自分はこれに関して思っているのは、いい意味で「ナメていい」と。
田代: ああ、はいはい。
南方: 所詮プログラミングなんて人間が制定することだし、こっちが要件定義さえできれば何でもできるでしょ、ぐらいの軽い気持ちで入ると、なんとなく上手くいっちゃってる。
田代: 意外とできるよね。
南方: 意外とできるので、そういう気持ちで行くのが良かったのかなと思います。
田代: やっていく中でできないこともあるけど、それは肥やしになるじゃないですか。「あ、このパターンはできないんだ」という知識を高めていくと、色んなシチュエーションで「やってみる」というところから、「これはできないパターンだね、じゃあこういう工夫をしようよ」というのができるようになって成長する。
南方: そうですね。
田代: 成長スピードが速かったなという印象があって。
南方: マジですか? ありがとうございます。
田代: 多分そのポイントが、チャレンジングなところと、基本的に「できるベース」で考えるところ。「難しくないベース」「分かるベース」でポジティブに一個一個できているから、いけるんだろうなと。意外とエンジニアで伸びない人って、壁にぶち当たった時に「無理なのかも」と悲観的になってしまう。
南方: 「できるベース」じゃないから、できないことを無理やりやろうとしているんじゃないか、という思考になっちゃうと壁にぶつかりやすいかもしれないですね。
田代: 「できるんだけど、やり方がちょっと工夫できてないよね」というポジティブな感じでやれると伸びますよね。うちで育てているエンジニアって、みんなそういう人が多いなって思う。
南方: 確かにそうですね。
エンジニアリングの楽しさとマーケティングとの比較
田代: 意外と雰囲気的には、できないことじゃないから。「モノ作るの好き」とか「便利にするの好き」とか、今までないものを作った時に快感を感じるとか、Excelで関数書くのが楽しいと思えたら、絶対やったほうがいいよね。
南方: そうですね。
田代: マーケティングも超楽しいですけど、開発って、マーケティングよりも「やりたくてもやらない人たち」が多い領域だと思うから。
南方: 一般の人にとっての漠然としたハードルの高さで言うと、確かにプログラミングの方が高いと思います。
田代: 実際、マーケティングの方が難しいと思うけどね。
南方: 実際はムズいと思います。エンジニアは世の中に天才が多すぎて、正解があるし、再現性がある。全部論理で組み立てられるから。マーケティングって論理じゃない部分もあるじゃないですか。同じホテルは日本に一つしかないし、同じ一日は一回もないわけだから。
田代: そうそう。論理ではあるんだけど、論理式が組みづらい。情報が分散していたりするっていうのがね。
南方: 思いますね。
田代: その情報を分散しているところを、うちは日本でも1位ぐらい書き集めて整頓して見えるようにしているから、その散らかっているマーケティングというものを、より論理に整形しているっていう感じでできているのが楽しくてたまらないですね。
南方: そこの一役を担えているなら嬉しいです。
田代: 自分の作ったツールでね(笑)。
南方: 普段は大口叩いてますけど(笑)。
田代: 彼は表側だけ謙虚な「うっすいフィルター」を入れているんで(笑)。すでに透明度が高すぎて見えてますけど。まあ、楽しくやってますからね。
南方: 楽しいですね。
田代: そんな感じのノリでやってますんで、そんなにハードル高く感じずにエントリーしてもらえればなと思います。
南方: ぜひお願いします。
田代: またいつか出てもらえたらなと思いますんで。ありがとうございました。
南方: ありがとうございました。