メッセージ - 株式会社micado 採用サイト
Logo

MESSAGE

株式会社micado CEO

田代 貴彦

Takahiko Tashiro

1996年生まれ。神奈川県横浜市出身。 法政大学経済学部を卒業し同年12月、現GM渡邉 典史と株式会社micadoを共同創業。

(ご挨拶)

From the Founder

この度は、株式会社micadoの採用サイトをご覧いただきありがとうございます。
せっかくお越しいただいたので、代表として、私の想いを少しだけお伝えできればと思います。
最後までお読みいただけたら嬉しいです。

(エピソード)

Story

micadoを創業した翌年、2024年。
まだ記憶にも新しいあのパンデミックが、日本中を覆いました。

創業当初は、「日本の宿泊業界にデータドリブンなマーケティングを」という新しい挑戦に、多くの反響をいただき、気づけば毎日が走り出すように忙しい日々。
この業界の未来を変えられるかもしれない——そんな高揚感に包まれていました。

しかしその矢先、外出禁止令とともに世界が止まり、宿泊業界は一瞬で暗闇に落ちました。
お客様の姿が消え、売上はほとんどゼロ。
当時7名だった仲間たちの生活を守るため、共同創業者の渡邉と共に、1日の食費を削りながら必死に耐えた日々を今も鮮明に覚えています。

それでも、立ち止まるわけにはいきませんでした。
「辛いのは、誰も同じ。今、自分たちにできることは何か?」
その問いに向き合い、私たちはホテルマーケティングに関する研究を始め、得た知識を記事にして無料で発信し続けました。
仕事がなかったからこそ、学び、考え、言葉にする時間がありました。

そうして積み重ねた発信は、やがて全国の宿泊施設へと届き、
多くの方々から「助けてほしい」「一緒に考えてほしい」と声をいただくようになりました。
micadoは気づけば、“宿泊業界のマーケティング専門会社”として少しずつ認知されていったのです。

この経験を通じて、私たちは強く感じました。
micadoの存在意義は、自己利益のためではなく、
業界に必要な「正しい知識」と「真摯な情報」を届けることにある。

この想いは今も変わりません。
そしてこれからも、ホテル業界の未来を少しでも明るく照らすために、
私たちは学び、考え、発信し続けていきます。

(業界への思い)

Vision

micadoのメンバーに共通しているのは、みんな「旅が好き」ということです。
もちろん、私自身もその一人です。

幼い頃、祖父母が年に何度も家族を旅行に連れて行ってくれました。
普段は会えない親戚と過ごす時間、知らない土地での出会い、美しい景色やおいしい食事。
そこにはいつも、心の距離を縮めてくれる力と、新しい発見の喜びがありました。
旅は人の心を豊かにし、人生に余白を与えてくれる——
その感覚を、子どもの頃から強く感じていました。

大人になってからも、旅はずっと私の原動力でした。
お金を貯めては、少し無理をしてでも行きたい場所へ行く。
どこへ行っても、ホテルや旅館のスタッフの方々が優しく迎えてくれ、
その心のこもったもてなしに、何度も感動しました。

やがて社会人になり、マーケティングのコンサルタントとして働く中で、
「ホテルや旅館専門のコンサルティング会社がある」ことを知りました。
しかし、その多くが本質的な知識もないまま、
“それらしいこと”を並べて高い費用を請求している現実を目の当たりにし、
強い違和感と怒りを覚えました。

そこから宿泊業界について深く調べるうちに、
賃金の低さや過酷な労働環境、
OTA(宿泊予約サイト)への高額な手数料、
そして知識不足ゆえに不当なコンサル料を支払ってしまう構造を知りました。

この業界に「正しいマーケティングの知識」が広がれば、
多くの問題は根本から変えられる——。
そう確信し、micadoを立ち上げました。

私たちが向き合っているのは、
いつも旅を支えてくれる宿泊業の方々が、
知らず知らずのうちに搾取されてしまうこの構造そのものです。
正しいことを、データと論理で明らかにし、
それを日本中に広めていくことが私たちの使命です。

その先にあるのは、誠実なサービスが正当に評価され、
旅を愛する人たちが、いつでも心地よく過ごせる世界。
私たちはそのエコシステムを、作り出すために日々努力を続けています。

(目標)

Goal

「micadoのゴールはどこにあるのか?」
そう聞かれることがあります。

正直に言うと、私はお金や規模の拡大にはあまり興味がなく、上場を目指すことでも、大きな会社にすることでもなく、私にとってのやりがいは、業界に正しい知識を広めていくことでした。

そんな想いで活動を続けてきた結果、
ありがたいことに全国でmicadoを知ってくださる方が増え、
国内外の有名ブランドからも多くのご相談をいただけるようになりました。
気づけば、ホテルマーケティングの分野で国内トップクラスと呼ばれるようになっていました。

メンバーも増え、優秀な仲間や役員に恵まれ、
オフィスを拡張するたびに「micadoが業界にもたらせる価値」を再認識する機会が増えました。

私たちが目指すのは、
限られた範囲にノウハウを届けることではなく、
日本のホテルマーケティングそのものを根本から変えることです。
そのためには、多くの仲間の力と、
テクノロジーを活用した新しい仕組みが欠かせません。

今、micadoはその理想を現実にするための準備を進めています。
これまで以上にスピードを上げ、
3年以内に業界トップクラスの企業規模へと成長するフェーズに入ります。

この挑戦の先にあるのは、
「ホテル業界に正しい知識が根づき、誠実な努力が正当に報われる世界」。
それを実現するために、私たちは進化を続けます。

(未来のメンバーへ)

For Future Members

正しいことを突き詰める生き方を続けていると、
「何が正しいのか」を100%言い切れることなど、ほとんどないのだと気づきます。

だからこそ、私たちは知識や情報、そしてデータを使って、
正しさを探求し続ける姿勢を大切にしています。
宿泊業界の中には「データよりもセンスや感覚が大事だ」と言う人もいます。
それも一つの真実だと思います。

ただ、私たちは“確証のない感覚”で宿泊施設の方々を振り回すのではなく、
確証に限りなく近いレベルまで突き詰めた根拠と知見をもとに、成功確率を高めていきたい。
それが、業界の不条理を少しずつ変えていくことにつながると信じています。

正解が一つではない時代だからこそ、
自分の感じた「これだ」と思う答えを信じて、突き詰めることが大切で、
誰かの指示や常識に違和感を覚えながら生きるより、
自分を肯定できる環境で、誰かの喜びを自分の目で確かめながら働く。
その方が、ずっと幸せだと私は思います。

人に迷惑をかけないことを前提に、
自分が楽しいと感じることを通して、人に喜んでもらう。
その循環が生まれる仕事に出会えたことを、私は心から感謝しています。

そして、同じ志を持って業界の未来をつくる仲間と共に、
これからも、楽しみながら成長していきたいと思います。